愛知県丹羽郡大口町にて、住宅の外壁塗装工事を行いました。
今回は外壁塗装工事の中でも、普段あまり注目されることのない「庇(ひさし)の板金塗装」について、実際の施工工程をご紹介します。
皆さんは、ご自宅の窓や玄関の上に取り付けられている庇をじっくり確認したことがありますか?
外壁の色あせや汚れは気になっても、庇の表面まで確認する機会は少ないのではないでしょうか。
しかし、庇は雨や紫外線から建物を守る重要な役割を持っています。
特に金属製の庇は、塗装による保護機能が低下するとサビが発生し、放置することで板金そのものが傷んでしまう可能性があります。
株式会社匠創では、外壁の大きな面だけでなく、こうした細かな板金部分についても丁寧な下地処理と塗装を行い、建物全体の耐久性を考えた施工を心がけています。
今回は、庇の役割や塗装の必要性、劣化を放置した場合のリスクについても、専門用語をわかりやすく解説しながらご紹介します。
そもそも庇(ひさし)とは?どんな役割があるの?
庇とは、窓や玄関などの開口部の上に設置されている、小さな屋根のような部分です。
住宅によって形状や材質は異なりますが、主に次のような役割があります。
① 雨水が窓や外壁に直接当たるのを軽減する
庇があることで、雨水が窓やサッシ周辺に直接吹き付ける量を減らすことができます。
また、外壁に流れる雨水を軽減することで、雨だれによる汚れを抑える効果も期待できます。
② 室内に入る日差しを調整する
窓の上に設置された庇は、強い日差しを遮る役割もあります。
特に夏場は、室内に差し込む直射日光を軽減することで、室内環境を快適に保つ効果が期待できます。
③ 建物の開口部を保護する
窓や玄関の周辺は、雨水が入り込まないように適切な防水処理が必要な場所です。
庇はこうした部分に直接当たる雨を減らし、建物を保護する役割を担っています。
ただし、庇自体の取り付け部分や板金の継ぎ目が劣化すると、逆に雨水が入り込む原因になる場合もあります。
そのため、庇は設置されていれば安心というものではなく、定期的な点検とメンテナンスが大切です。
金属製の庇はなぜ塗装が必要なの?
金属製の庇には、鋼板などの金属材料が使用されています。
これらの材料は、表面の塗膜によって雨水や湿気などから保護されています。
塗膜(とまく)とは、塗料が乾燥して形成される保護膜のことです。
塗膜には、建物を美しく見せるだけでなく、素材を雨水や紫外線などの影響から守る役割があります。
しかし、塗膜は永久に機能するものではありません。
長年にわたり雨風や紫外線にさらされることで、少しずつ劣化していきます。
塗膜の保護機能が低下すると、金属部分に水分が接触しやすくなり、サビが発生する原因となります。
一度発生したサビは、条件によっては徐々に周囲へ広がっていきます。
そのため、金属製の庇では、サビが大きく進行する前に塗装によって保護することが重要なのです。
【施工工程①】ケレン作業|塗装の耐久性を左右する大切な下地処理

最初に行うのが「ケレン作業」です。
ケレンとは、金属の表面に付着したサビや劣化した塗膜、汚れなどを除去し、塗装に適した状態へ整える作業のことです。
一般的には、研磨用の道具などを使用して表面を整えていきます。
塗装工事というと、刷毛やローラーで塗料を塗る工程をイメージされる方が多いと思います。
しかし、実際には塗料を塗る前の下地処理が非常に重要です。
例えば、サビや剥がれかけた古い塗膜の上から、そのまま新しい塗料を塗ってしまったらどうなるでしょうか。
一見きれいに仕上がっても、下地との密着が悪ければ、早期に塗膜が剥がれてしまう可能性があります。
また、金属表面に適度な細かな傷をつけることで、塗料が密着しやすい状態に整える効果もあります。
これを「目荒らし」と呼びます。
見えなくなってしまう下地処理こそ、塗装を長持ちさせるために欠かせない工程です。
株式会社匠創では、完成後の見た目だけでなく、その後の耐久性も考えた施工を大切にしています。
【施工工程②】高圧洗浄|細かな汚れや研磨粉を洗い流します

ケレン作業の後は、高圧洗浄を行いました。
高圧洗浄とは、専用の機械を使用して水を高い圧力で噴射し、表面の汚れなどを洗い流す作業です。
今回の庇では、ケレン作業によって発生した研磨粉や、表面に残った汚れなどを洗浄していきます。
塗装面に粉じんや汚れが残っていると、塗料がしっかり密着しない原因になる場合があります。
そのため、塗装前に表面を清潔な状態へ整えることが大切です。
また、高圧洗浄後は十分に乾燥させてから、次の塗装工程へ進む必要があります。
金属部分に水分が残った状態で塗装すると、塗膜の膨れや剥がれ、サビなどの原因になる可能性があるためです。
塗る前に汚れを落とし、しっかり乾燥させる。
一見当たり前に思える作業ですが、こうした基本工程の積み重ねが塗装品質につながります。
【施工工程③】錆止め塗装|金属をサビから守る重要な工程

下地処理と洗浄が完了したら、錆止め塗装を行います。
錆止め塗料とは、金属部分の腐食を抑える目的で使用する塗料です。
金属製の庇では、仕上げ塗料を塗る前に、下地の状態や使用する塗料の仕様に応じた錆止め塗料を使用することが重要です。

錆止め塗装には、主に次のような役割があります。
- 金属表面の腐食を抑制する
- 上塗り塗料との密着性を確保する
- 金属部分の耐久性を維持する
特に注意したいのが、仕上げ塗料を塗るだけでは、適切な防錆処理の代わりにはならないということです。
金属部分の塗装では、下地の種類や状態に合った塗料を選び、必要な工程を守ることが大切です。
錆止め塗料にもさまざまな種類があり、使用する金属や上塗り塗料との相性によって適切な製品が異なります。
株式会社匠創では、施工箇所の材質や状態を確認し、適切な塗装仕様で施工を進めています。
【施工工程④】中塗り|塗膜の厚みを確保し、耐久性を高めます

錆止め塗装が完了したら、次は中塗りです。
中塗りとは、下塗りの後に行う仕上げ塗装の1回目の工程です。
一般的な3工程の塗装では、
「下塗り → 中塗り → 上塗り」
という順番で施工します。
今回の庇板金では、錆止め塗装が下塗りにあたります。
中塗りでは、塗料を均一に塗り広げながら、必要な塗膜の厚みを確保していきます。
塗料には、製品ごとに適切な塗布量や乾燥時間が定められています。
これらを守らずに施工すると、塗膜本来の性能を十分に発揮できない場合があります。
また、塗料を一度に厚く塗ればよいというものでもありません。
過度な厚塗りは、乾燥不良や仕上がり不良につながることがあります。
そのため、メーカーが定める施工仕様に従って、適切な厚みの塗膜を形成することが大切です。
中塗りは、仕上がりの美しさだけでなく、塗装の耐久性を確保するためにも重要な工程なのです。
【施工工程⑤】上塗り|美観と保護性能を整えて仕上げます

最後に上塗りを行います。
上塗りは、塗装工事の最終仕上げとなる工程です。
中塗りと上塗りを適切に重ねることで、必要な塗膜の厚みを確保し、色むらの少ない美しい仕上がりを目指します。
また、上塗り塗膜は、紫外線や雨水などから下地を保護する役割を担っています。
庇は窓や玄関の上に設置されているため、外壁と一緒にきれいになることで、建物全体の印象も引き締まります。
外壁だけを塗り替えても、庇や雨樋などの付帯部分が色あせたままだと、古さが目立ってしまう場合があります。
外壁と付帯部分を一緒にメンテナンスすることで、住まい全体に統一感のある仕上がりが期待できます。
今回も、ケレン・高圧洗浄・錆止め・中塗り・上塗りと、各工程を順番に進めて庇板金の塗装を行いました。

庇のサビを放置するとどうなる?知っておきたい4つのリスク
金属製の庇は、表面の塗装が傷んだからといって、すぐに雨漏りが発生するわけではありません。
しかし、劣化した状態を長期間放置することで、さまざまな問題につながる可能性があります。
① サビが広がり、板金に穴が開く可能性
塗膜の劣化によって金属が露出すると、雨水や湿気の影響でサビが発生することがあります。
初期段階では表面だけのサビでも、腐食が進行すると金属が薄くなり、最終的には穴が開いてしまう場合があります。
表面のサビであれば、状態によっては下地処理と塗装で対応できることがあります。
しかし、腐食が大きく進行した板金は、塗装だけでは十分な補修ができず、交換が必要になる場合もあります。
② 雨漏りや下地材の腐食につながる可能性
庇の板金に穴が開いたり、継ぎ目や外壁との取り合い部分に不具合が生じたりすると、内部へ雨水が入り込む場合があります。
※取り合いとは、庇と外壁など、異なる部材が接している部分のことです。
庇の内部に木材などの下地が使用されている場合、雨水の浸入が続くと腐食につながる可能性があります。
さらに、建物の構造や雨水の浸入経路によっては、室内への雨漏りにつながることもあります。
なお、塗装は表面を保護する工事であり、雨漏りの原因となる穴や接合部の不具合をすべて解消できるわけではありません。
雨漏りが疑われる場合には、塗装前に原因を調査することが重要です。
③ 外壁にサビ汚れが付着する
庇の金属部分にサビが発生すると、雨水によってサビ成分が流れ、下の外壁に茶色い筋状の汚れが付着する場合があります。
これを一般的に「もらいサビ」や「サビ汁による汚れ」と呼ぶことがあります。
せっかく外壁をきれいに塗り替えても、庇のサビを放置してしまうと、再び外壁が汚れる原因になる可能性があります。
そのため、外壁塗装の際には、庇などの金属部分も一緒に点検することをおすすめします。
④ 塗装では対応できず、補修費用が高くなる可能性
金属部分の劣化が軽度であれば、適切な下地処理と塗装によって保護できる場合があります。
しかし、板金の腐食が進行して穴が開いたり、下地材まで傷んだりすると、板金の交換や下地の補修が必要になることがあります。
その場合、塗装のみの場合と比較して、工事の規模や費用が大きくなる可能性があります。
大切なのは、傷みが小さいうちに状態を確認し、必要なメンテナンスを行うことです。
庇の塗装が必要なサインとは?
ご自宅の庇に、次のような症状はありませんか?
- 表面の色が以前より薄くなっている
- 塗装が剥がれたり、浮いたりしている
- 赤茶色のサビが発生している
- 庇の下の外壁に茶色い雨だれがある
- 板金が浮いている、変形している
- 庇と外壁の接合部分に隙間がある
こうした症状が見られる場合は、塗装や補修が必要な状態になっている可能性があります。
ただし、すべての症状が塗装だけで改善できるわけではありません。
板金の腐食状態や取り付け部分の劣化などによって、必要な工事は異なります。
無理に高い場所へ上がって確認することは危険ですので、地上から見える範囲で気になる症状があれば、専門業者へご相談ください。
外壁塗装と庇の塗装は一緒に行ったほうがいい?
外壁塗装を検討されている方には、庇や雨樋、破風板などの付帯部分も同時に点検することをおすすめしています。
※付帯部分とは、外壁や屋根以外の、建物に取り付けられているさまざまな部材のことです。
例えば、庇・雨樋・破風板・軒天・水切りなどが該当します。
外壁塗装では、建物の高さや形状に応じて足場を設置することがあります。
その際に庇などの付帯部分もまとめて施工すれば、別々に工事を行う場合と比較して、足場の設置費用や工事の手間を抑えられる可能性があります。
また、外壁と付帯部分を同時に塗装することで、色のバランスを整えやすく、建物全体の美観を向上させることにもつながります。
ただし、すべての付帯部分に塗装が必要というわけではありません。
材質や劣化状態によっては、塗装よりも補修や交換が適している場合もあります。
大切なのは、建物の状態に合ったメンテナンス方法を選ぶことです。
外壁塗装は「見た目」だけでなく「住まいを守るため」の工事です
外壁塗装というと、住宅の色を変えたり、汚れた外壁をきれいにしたりする工事というイメージが強いかもしれません。
もちろん、美観を整えることも大切な目的の一つです。
しかし、外壁塗装の重要な役割は、建物の表面を塗膜で保護し、雨水や紫外線などによる劣化を抑えることにあります。
今回ご紹介した庇の板金塗装も、その一つです。
庇は外壁と比べると面積が小さく、普段はあまり目立ちません。
それでも、住宅を雨から守る役割を担っている以上、適切なメンテナンスが必要です。
外壁だけをきれいに仕上げるのではなく、庇や雨樋、板金部分なども含めて建物全体の状態を確認することが、住まいを長持ちさせるためには大切だと考えています。
愛知県大口町で外壁塗装・屋根修理・雨漏り修理をご検討中の方へ
株式会社匠創では、愛知県丹羽郡大口町をはじめ、名古屋市・春日井市・小牧市・犬山市など、愛知県内のさまざまな地域で住宅のリフォーム工事に対応しています。
また三重県は鈴鹿市に事務所があり鈴鹿市、津市、四日市市等でも多数外壁塗装の実績があります
屋根工事を専門とする知識と経験を活かし、外壁塗装はもちろん、庇や雨樋などの板金部分についても、建物の状態に合わせたご提案を行っています。
「外壁の色あせが気になってきた」
「窓の上の庇にサビが出ている」
「外壁塗装と一緒に雨樋や板金もきれいにしたい」
「そろそろ塗り替え時期なのか知りたい」
「塗装で直せるのか、交換が必要なのか判断してほしい」
そんなお悩みがありましたら、ぜひ株式会社匠創へご相談ください。
外壁や屋根はもちろん、普段見落としがちな細かな部分まで確認し、必要なメンテナンスをご案内いたします。
屋根・外壁の無料点検も受付中です!
小さなサビや塗膜の剥がれでも、早めに確認することで、大きな修理を防げる場合があります。
大切なお住まいを長く安心して使い続けるために、気になる症状がありましたらお気軽にお問い合わせください。愛知県名古屋市 守山区 春日井市 三重県 鈴鹿市 津市の外壁塗装・屋根修理・庇板金のメンテナンスは、株式会社匠創にお任せください

