岡崎市にあるお寺の
本堂屋根にて、瓦の全面葺き替え工事を行いました。
寺院本堂は、建物の中心であり象徴的な存在です。
屋根はその中でも最も重要な構造部分であり、見た目の美しさだけでなく、防水性・耐久性・耐風性すべてが求められます。
今回の工事では、
・既存瓦の撤去
・下地補修
・防水シート(ルーフィング)施工
・瓦桟の精密な取り付け
・瓦葺き
・棟積み直し
まで、すべての工程を一から丁寧に施工いたしました。
寺院屋根は一般住宅とは施工難易度が大きく異なります。
大屋根ならではの勾配・面積・重量を考慮しながら、長期耐久を見据えた施工を行っています。



瓦撤去
既存の瓦を一枚一枚丁寧に撤去していきます。
寺院本堂の屋根は面積も広く、瓦の重量も相当なものです。
無理に剥がすと下地を傷めてしまうため、再利用部材の確認もしながら慎重に作業を進めます。
撤去作業は単純に見えて、実は経験が必要な工程です。






下地補修
瓦を撤去すると、屋根の下地(野地板)が現れます。
野地板とは、瓦の下にある構造用の板材のことです。
この部分が劣化していると、どれだけ良い瓦を葺いても長持ちしません。
腐食箇所を補修・張り替えし、屋根の土台を整えます。
見えなくなる部分こそ、耐久性を左右する重要なポイントです。

ルーフィング施工
ルーフィングとは、防水シートのことです。
万が一瓦の隙間から雨水が侵入しても、この防水層が建物内部への浸水を防ぎます。
重ね幅・貼り方向・軒先の納まりを守り、雨水が逆流しない施工を徹底します。
寺院本堂の大屋根では、この工程の精度が雨漏り防止の決め手になります。


瓦桟取り付け
瓦桟(かわらざん)は、瓦を固定するための下地材です。
瓦の寸法に合わせて、ミリ単位で間隔を調整しながら取り付けます。
この精度が悪いと瓦のラインが乱れ、見た目も耐風性も損なわれます。
美しい屋根は、正確な下地づくりから生まれます。


瓦上げ・配置
新しい瓦を屋根上へ運び、順番に配置していきます。
寺院の瓦は枚数も多く重量もあるため、安全管理と段取りが非常に重要です。
配置段階で通り(一直線のライン)を確認し、完成を見据えながら進めます。



瓦取り付け
瓦を一枚ずつ確実に固定していきます。
現在は耐震・耐風対策として、適切な釘やビスで固定します。
ズレや浮きが出ないよう、高さと被せ幅を揃えながら施工します。
寺院本堂は遠目からも目立つ建物のため、わずかな誤差も許されません。






棟積み
棟(むね)は屋根の最上部にあたり、風の影響を最も受けやすい部分です。
強度と防水性を両立させるため、南蛮漆喰などを使用しながら歪みなく一直線に積み上げます。
棟の仕上がりは、職人の技術力が最も現れる部分です。


完成
本堂屋根の葺き替えが完了しました。
瓦のラインが整い、重厚感のある堂々とした仕上がりとなりました。
見た目だけでなく、防水性・耐久性・耐風性を兼ね備えた屋根へと生まれ変わりました。
岡崎市で寺院屋根の葺き替えをご検討の方へ
寺院・本堂の屋根工事は、
一般住宅とは異なる専門知識と施工経験が必要です。
岡崎市で瓦屋根の葺き替え・修繕をご検討の方は、ぜひご相談ください。
伝統建築に対応できる技術と経験で、責任をもって施工いたします。


